Junk DNA

元来料理の良否は、素材の良否がものをいうのである。「まずい」素材をうまいものに是正するという料理法は由来発明されていない。   -北大路魯山人

Saturday, July 08, 2006

マンガのこと

吾妻ひでお『うつうつひでお日記』読了。ベストセラーになった『失踪日記』(イースト・プレス、2005年)と同じ装丁。角川がイースト・プレスの真似するというのもなあ・・・。
吾妻さんは『不条理日記』(奇想天外社)以来のファンだったので、こういう復活はある意味、嬉しい。『不条理日記』はハヤカワ文庫JA版の『アズマニア』2巻め(1996年)に所収されているのだが、もうこれだって出版から10年が経過している。
なかでも、『陽射し』(奇想天外社、1981年)が好きだ。でも、吾妻作品の大部分は再刊されないだろうな。『ふたりと5人』復刻したらしいけど、売れなかったと『失踪日記』にある。まあ、そうだろうな。復刻すべきはむしろいまは亡き奇想天外社から刊行されていた単行本の方だろう。そっちの方がディープでコアなファンがいるのだから、『ふたりと5人』を持ってきてもどうにもなるまい。

7月12日~20日、「杜の都漫画WEEK」というイベントを日本ビジネススクール仙台校(若林区)と、北海道芸術高仙台サテライトキャンパス(宮城野区)が共同で行なうそうだ。仙台市のせんだいメディアテークや市福祉プラザなどが会場となる。
「東北で活躍する漫画家は多いが、『存在があまり知られていない』(同仙台校)と、初めて開催する」そうだが、主催の専門学校はどちらも本校が東北と何の関係もない。こういうところに、情けなさを感じるわけだ。
宮城県にせよ、仙台市にせよ、「文化」について何かを役所に求めてはいけない。対応できないし、やることが無様であるからだ。故に、県民や市民にも同様の期待をしてはいけない。理解できないからだ。
殊に、現在の仙台市の梅原市政は外遊(市民の誰もが仕事だなんて思っちゃいない。「外」で「遊」んでいるだけにしか見えないのだ)が「重要課題」(笑)で、「後継者」と認めて市長選を支援した藤井黎・前市長も呆れ果てているのだから、何をか謂わんかや、である。まあ、これ選んだ仙台市民もレベルが低いわけだが。こういう市長の下、「文化」なんて当然、二の次である。彼のいう「文化」とは、旧町名復活なんてバカげた話のことで、ホンキで「文化」なんぞ考えていないわけである。仮に、歴史に固執するならば、青葉城址の整備を主眼とすべきで、そっちの方が全国的にも注目を集めるし、観光の目玉にもなる。
マンガは、石巻市が「石ノ森章太郎萬画館」の建設で先鞭をつけているが、これだってトキワ荘系の漫画家世代が計画を牛耳ったため、違和感が否めないわけで、それが官僚、梅原の仙台市役所に何ができるのか解らん。
仙台と無縁の専門学校がイベントを実行する方が正解かもしれんな。
・・・ああ、宮城県庁ですか? あれはもっとだめ。「文化」って言葉知らないから。村井知事、スタジオ・ジブリと提携して宮城県をアニメで振興しようって言い出し、まもなく、あっさりなかったことにしてしまったしね(職員に対応できると思っている村井知事が凄すぎだな)。昔、いわゆる有害図書問題でバカげた対応とりすぎ、オタクの失笑買った「実績」もあるし。
・・・大友克洋、どうかできなきゃね。

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