Junk DNA

元来料理の良否は、素材の良否がものをいうのである。「まずい」素材をうまいものに是正するという料理法は由来発明されていない。   -北大路魯山人

Tuesday, June 20, 2006

鯨肉を愛す

セントクリストファー島・フリゲートベイで開催されている国際捕鯨委員会(IWC)総会で6月18日、商業捕鯨の再開を支持する内容の宣言を33対32の1票差で可決したそうだ(CNNから)。誠に良識的な結果で、喜ばしいことである。非科学的、偏頗、かつ頑迷で、オカルト的な反捕鯨派が着実に後退していることに狂喜乱舞せざるを得ない。
反捕鯨派であるニュージーランド当局者が、日本のロビイングを非難しているが、愚劣にも程がある。そもそも、海洋資源とは無縁な国をIWCに巻き込み、商業捕鯨を廃絶の危機に追い込んだのは、反捕鯨派のロビイングの賜物であろう。彼らは己を「十字軍」とでも思っているのかもしれないが、虚妄もいいところである。

池波正太郎の「鬼平犯科帳」のなかに「鯨骨(かぶらぼね)の吸物」が出てくる(佐藤隆介編『池波正太郎鬼平料理帳』文春文庫)。鯨の頭部の軟骨を使った、懐石の箸洗(小吸物)なのだそうだ。天保3年には世界最古の鯨料理本『鯨肉調味方』が刊行されている。それほど、日本人と鯨は密接な関係にあった。

鯨肉は旨い。ベーコンがとりわけ旨いが、非常に高額である。赤身の部分を刺身で喰うのも旨いが、さらし鯨を酢味噌で喰うのもよい。
直木賞作家である宇野鴻一郎の『鯨神』(中公文庫)は、長崎平戸の捕鯨を題材としている。かつて、肥前は鯨肉を多く喰らった土地である。
鯨は牛肉などよりはるかにヘルシィな肉である。BSEや鳥インフルエンザの危険もない。
真っ当に商業捕鯨再開への途を拓いてほしいと思う。

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